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限りない赦し―「生きる」という3000億円事業に失敗して
2005100201
2010年4月13日(火) 13:23 JST
投稿者:
三浦三千春
閲覧件数
403
2005年10月2日(聖霊降臨後20)
マタイ18:21~35
創世記50:15~35
今朝のみことばは、イエス様が、「あなたに悪いことをした人を、あなたは赦してあげなさい」とおっしゃるのです。
弟子のペテロは「何回赦せばいいですか? 2回や3回ではなく、7回赦せばよいでしょうか?」と聞きました。
「いいや、何回でも赦しなさい」とイエス様。そして、その意味するところを「天の国の喩え」で教えてくれました。
――王様が家来たちに金を貸した。その一人がお金を返せなくなった。それは、3000億円というばく大な金額でした。
その家来は一生懸命頼んで、何と王様は借金を帳消しにしてくれた!! その後
家来は、町で、自分に借金のある仲間に出会う。その額は今の相場なら50万円(100デナリ)ほどです。私たち庶民にしたら小さなお金ではありません。
「返せ」と迫るが、相手は必死で「待ってくれ」と頼む。ところが赦さず、相手を牢屋に入れてしまった。それを
知った王様は激怒する。そしてその家来を呼び、「お前が仲間を赦さないなら、私があなたを赦した甲斐がないではないか」と、牢に入れるわけです。ここで、
人が、隣人から受ける害悪を50万円にたとえているわけですね。そして、王様は、天地創造の父なる神です。そして
人は、その神に対して罪がある。それを、神は全く赦してくれるのだから、あなたも隣人を赦すのが当然だというわけ。
では、その神に対する人の罪をいくらに喩えているか。王様への借金額です。
3000億円(1万タラント)!だというのです。それを聞くと私たちは何か割り切れない思いになるのではないでしょうか。
50万円に喩えられている、私たちが人から受ける被害を考えてみましょう。ある人は、十何年にわたって、人間性を否定されるような仕打ちに遭っています。
騙されたり、傷つけられたり、裏切られたり、捨てられたりして、人はどれほど痛むことでしょう。そういうことを
「赦せ」とキリスト様はおっしゃるか? それだけならまだしも、神に対するあなたの罪3000億円に比べたら、あなたが受ける被害はたかだか50万円ではないか!
何と、割に合わない言葉! 私が受けた傷は50万円に過ぎないのか? しかし、
注意深くみことばを読めば、神様の愛の御思いが伝わって来るのです。まず、
3000億円という金額について思い巡らしてみましょう。そもそも、何に使えばこんなに借金を作れるものなのか?
この金額で、近鉄の車両なら300編成分買えるそうです。東京都庁なら2つ分。
個人で使うには大きすぎるが、事業のためならあり得る金額であることが分かります。イエス様の時代、
ローマ帝国の巨大な公共事業(港湾やら宮殿やら)があり、イエス様も大工としてそこで働かれたでしょう。そこで、
「これ建てるのに100億円だってよ」という会話を、庶民の一員として耳にされたことでしょう。実際、聖書の別の個所に、
1億5000万円(5タラント)で事業する人の喩え話(マタイ25:14~)をしておられます。加えてマタイ伝の著者は元金融業者! また、
注意深く読むと、借金したのは王にとって他人ではない。信任する家来たち(23節)だと分かります。そして、
「決済」(24)ということが書いてある。億単位の金を動かす事業家の感覚ならおそらく、「決済の時がもっと後ならつじつまが合ったのに」との言い分でしょう。
しかし*阪ドームやら、り*くうタウンはどうか分かりませんが、事業の計画自体に根本的な方向性の誤り、すなわち
“的外れ”があれば、時間稼ぎをしても挽回は叶わないのではないでしょうか。
イエス様は、私たち人間が生を与えられ、何かができることを、3000億円以上の価値ある事業に喩えて下さっているのです。
けれどもが決済の時が来ると赤字決済になってしまう。どういうことでしょう?
生きるという“大事業”の大赤字は、根本的な方向性の誤りです。それは、
人間にいのちを与えたのは神であり、人は創造主なる神を愛し、喜び、神と共に、神の栄光を現すために作られたのに、
その的(まと)を外してしまっているのです。神に与えられた命なのに、
自分は自分の力で生きていると言う。神への感謝もなく、苦しいときだけ神のせいにする始末。そして、
決済しよう「とした」時、すなわち、死を意識したり、「そうだ。私の命は限りがあるのに私は何をしているんだろう」という思いになる時に、
赤字に気付くではないでしょうか。そして、神に向かってしきりに願う(26)。
すると、神は「彼を赦し、借金を帳消しに」して下さるというのです! 神は、
人間がそういうものだと知っておられる。だから赦して下さる。そうすると
何と、3000億円の赤字は放免される。では、その後には、閉鎖されたり*くうパパラ遊園地のように無惨な残骸が残るだけでしょうか? いいえ、それは
あまりに大きな愛の大記念碑に逆転するのです! 大阪の玉造で伝道している金沢泰裕という牧師さんがおられますが、
元暴力団員だったと証ししておられます。それがある時、人生の“決済”を迫られ、遂に、神に向かって悔い改めた。
そして、圧倒的な神の恩寵に感じて、彼の人生は変えられた。今、同氏は牧師として、いわゆる「落ちこぼれ」になってしまった若者たちに希望を伝えています。
その変えられた生き方の中心にあるのは、赦して下さった創造主、天のお父ちゃんなる神への感謝と愛です。
何よりも、その“赤字”を、“借金”を私のために返してくれた救い主キリスト・イエスへの感謝です。
イエス様は、ご自分のいのちを以て、私たちの返しようもない神への“借金”を返して下さったのですから!
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