炸裂☆ミウラ節(全)

Twitter

  • avatar
    01-01 18:00

メッセージ(説教)録・音声付き(最新掲載分)

新しい話題あり

サイトカレンダをスキップ

2024年 5月
«
»
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

ログイン

ログイン

クラウディアの祈り

  • 2010年10月26日(火) 21:41 JST
  • 投稿者:
    三浦三千春
  • 閲覧件数
    3,050
「クラウディアの祈り」(ポプラ社。村瀬靖子著)という本を送って頂き、読んだ。
びっくりした。


敗戦直後、民間人の立場だが、平壌でスパイと疑われ、妻や幼い娘と引き離されてソ連の収容所送りになった蜂谷弥三郎さんが、塗炭の苦しみの中を生き抜き、並々ならない生きる努力の中で、段々と人間らしい生活を送れるようになっていくさなか、それでももう生きていけないという経験を乗り越えて出会った女性クラウディアさんと結婚。
何十年も経て、日本の妻子が生きていることを、やっと届いた小包で知り、望郷の念をかき立てられる。
幼い頃から苦労を重ねた人生を語り合うことができて、結婚に至った久子さんであったし、またクラウディアさんもそうであった。
弥三郎さんに日本からの小包が届いてから、クラウディアさんが心に決めたことは、久子さんの元に夫を帰して上げよう、ということだった。
一方、久子さんも、もし夫がソ連で子供をもうけていたら、自分たちのところには戻ってこないでと夫に頼むことを、ずっと考えていたという。弥三郎さんも、苦労を共にし、暗黒政治下のソ連で、スパイの疑いをかけ続けられているなかで、自分と絶えず労苦を共にしてくれた妻、クラウディアさんを思いやって・・・。
なぜ、こんなに思いやりのある人たちが苦しまなければならないのか・・・。そして、そんな苦しみのなかで、こんなにも人間らしく生き抜いた人々の実話に、胸を打たれた。

コメント

表示形式
コメント投稿

コメントは投稿者の責任においてなされるものであり、サイト管理者は責任を負いません。

トラックバック

このエントリのトラックバックURL:
http://mi-h.com/trackback.php/20101026214140894